スナップスナップ

選手達の素顔、戦いの裏側をお届けします。
FC岐阜の選手達の生の息づかいを感じてください!
写真は随時更新していきますのお楽しみに!

写真
ダイナミックな構図で捉えることのできた菅選手のプレイ

vol03:オートフォーカスを使わない自分で決める構図

 
 

3回目の今回は、Kaoriが担当いたします。


前回のテーマは、135mmレンズで“ペナルティーエリアのスペシャリスト”になることでした。


あれから数ヶ月、チーフから与えられたテーマも1つ、2つと達成し、3つ目に到達。レンズも、135mmから180mmへ、そしてスポーツカメラマンの標準レンズとも言うべき300mmにまでステップアップ。300mmは、デジタルボディに付けると約1.5倍の400mm相当になります。その分マニュアルでピントを合わせるのが難しくなりますが、ゴール裏のポジションから離れた中盤の攻防も被写体として捉えることが出来るようになり、また、近い距離では上半身のアップなども抑えることが出来るようになります。今まで捉えることが出来なかった瞬間を捉えることが出来るようになるため、撮影がこれまで以上に面白くなるだろうとワクワクしました。
135mmや180mmで出来るようになってきた、フレーミングや、瞬間を捉えるいうことを、300mmレンズでも出来るようにするということが今の私のテーマ。


これまでの撮影で少しは自信がついたものの、フレーミングや瞬間を捉える以前に、マニュアルでピントを合わせられるかが不安でした。


では何故、カメラにオートフォーカス機能が付いているのにも関わらず、マニュアルで撮影するのか。
ピントをオートにして撮っていると、フォーカスを合わせるマークが中央にあるため、被写体である選手が真ん中にいきがちですが、いつも画面のまん真ん中に選手がくるというのは、あまり好ましくありません。写真を使用する側に制限が出てくるためです。例えば、真ん中に選手が写っていては雑誌の綴じ目に被写体が来てしまうので、見開きに使ってもらえません。また、この写真の場合左側の空いているスペースに文字を入れて使用することが出来ます。FC岐阜のHPの試合速報、トップページの写真は、このような写真で始まります。
そういった理由があり、自分が撮りたいフレーミングで画面構成ができるよう、チーフからマニュアルでの撮影を指示されているのです。


300mmレンズを与えられてはじめての試合。ピント合わせに苦労しながらフレーミングやタイミングにも注意してこの写真を撮ることができました。


ピントはもちろん、シャッターチャンスやフレーミングもばっちりだったこのカット。


この場面では、オートフォーカスで撮ると菅選手が真ん中になり相手選手が左側にくるため相手選手がフレームに納まらず中途半端な構図になってしまいます。
従って、この写真はピントがマニュアルだからこそ撮れた写真だと言えます。


300mmレンズを使用してこのような写真をゲットし、また1段ステップアップできました。
はじめての試合でこのような写真が撮れたことに、手ごたえを感じています。


しかし、現在はこういった写真を1試合に数枚しか撮ることができていません。
今後はこのような構図のばっちり決まったプレー写真を1試合で20枚撮ることが課題です。
まだまだ勉強中の私。
試合に出場しているFWのように、1試合で何ゴール決めろとテーマを与えられたように思います。


これからは、試合の山場で構図のばっちり決まった写真を多くゲットできるよう、頑張ります。
そして、チーフに、私一人に撮影を任せても大丈夫だと早く思ってもらえるようになりたいです。