標記の件につきまして、森山泰行選手(39)が今シーズン限りで、引退すること
となりましたので、お知らせいたします。
9月15日(祝)セレッソ大阪戦前に、記者会見が行われました。会見には、
50名を越える報道陣がつめかけました。
森山泰行選手コメント
『本日は、お忙しい中、多くの報道関係皆様にお集まりいただき、ありがとう
ございます。今シーズンをもって、現役を引退することになりました。岐阜で
4年間こういったかたちで、やってきて地元で現役を終えることができ、幸せに
思います。
当時、何もなかったFC岐阜に、皆さんが取材に来てくれたことで、チームが
知られるようになったことは、とても感謝しています。』
Q.引退時期についてお聞かせ下さい。
今シーズン、最初から決めていました。自分がピークの時のプレーよりは、
劣っているという自覚症状はありました。
ゴール前で力を発揮することは、できると思っていますが、サッカーはゴール前
だけではありません。
これからは、他の選手や若い選手がどんどん出てきてもらって、力を出して
ほしいと思います。
Q.4年間でやりきったことは、どのようなことでしょうか?
4年間は、残念ながら選手には、専念できませんでした。
最初の3年間は、プロ意識というものを全面に押し付けるというやり方は上手く
いかないこともあり、難しい部分もありました。しかし、Jリーグに上げたことに
ついては、やりきったという思いはあり、満足しています。
プロの自分とは、別のことをやらなければいけないことは、沢山ありました。
そういう意味で、苦しい時も沢山ありました。正直苦しかったです(笑)
Q.今後のご自身の方向性をお聞かせ下さい。
子どもたちに夢を!を掲げてスタートしたクラブですので、子どもたちに体を
動かす楽しさを伝えたいですし、選手というよりも指導者としてサポートする
立場になっていきたいと考えています。
Q.残りのシーズンについて、聞かせてください。
3ヶ月で、何か伝えるということよりも、今まで一緒にやってきたことや、4年間
一緒にやってきた選手たちには、伝わっていると思います。
自分としては、選手として残りわずかになりましたが、模範となれるように
やり切ることやトレーニングでも手を抜かないということだと思います。
Q.FC岐阜で、印象に残っていることは何でしょうか?
今年にJ2に上がれ、具体的な目標は、10位以内です。J2に上がるまでは、
1位にならなければ、次へ進めないという状況だったので、毎回昇格が決まった
ときが一番感動しました。今でも、思い出すと熱いものがこみ上げてきます。
でも、9割はしんどかったことが多かったです(笑)
あとは、今西さんが岐阜に来て、J2に昇格をしたと電話で聞いたときには、
毎年、苦しかったので本当にこれたんだという実感がありました。
Q.岐阜のサッカーに変化が見えてきたでしょうか?
チームとしては、まだ畑を耕している段階だと思います。
この間、練習場で、ファンの方に4年前に生まれた子が4歳になり、サッカーを
やりたいと言ってくれたと聞き、御礼を言われました。
クラブは、これから長い道を歩むことになりますので、これからもこういった子ども
たちが増えてくれると思います。
Q.S級コーチライセンスを取得されると聞きましたが、いかがでしょか?
もちろん、取得したいと思います。まだ、ライセンスを取得していないので、
頑張って、はやくライセンスを取りたいと思います。
Q.海外でもプレーされました。現役を通して、心に残っていることを教えて
ください。
海外も行きましたし、スロベニアがスタートでした。当時、Jリーグは、バブルで
したが、スロベニアでみたクラブ運営は、お金がないにも関わらず、長くやって
いるということが参考になりました。
岐阜では、0からのスタートでしたが、4年間という時間で、この地域にいろいろ
なことを沢山教えてもらいました。そういう意味では、この4年間が1番の体験
かもしれません。
Q.人生で2度引退会見をされる方は、なかなかいないと思うのですが、
やはり最初と違うでしょうか?
何度やっても慣れないですね(笑)
Q.試合間際にゴールを決める点取り屋として、日本のFWに必要なことは
何でしょうか?
バランスの取れた選手が求められていますが、自分の長所は、ゴール前で
100%の力を出すことで、点を取ってきました。
どちらが良いということは言えませんが、、自分のストロングポイントをはっきり
理解している選手はなかなかいないと思います。
それを、理解してプレーできるような感性を持った選手が育ってほしいと思います。
Q.選手としての達成感はありますか?
いつも飢えた状態でプレーしていましたので、満足することはありませんでした。
今回は、お腹一杯ではありませんが、この4年間は達成感や充実感を持つこと
ができました。これからも、現状に満足せずに貪欲にやっていきたいと思います。
今のところ、このまま終われば、悔いが残ると思いますので、何とかホームで
ゴールを決めたいという気持ちはあります。一歩引くのではなく、残りのシーズンも
真剣にやって行きたいと思います。