6月28日(木)、岐阜県県民文化ホール未来会館にて、松永英機新監督の就任を正式発表いたしました。これにより新監督として、29日のHonda FC戦より指揮をとることになります。今西GMコメント 「J2に昇格後のことを考え、組織・財務体制に関してもJ2に入ってから考えるのではなくJFLにいる間から計画を立てていくつもり」との経緯から監督の就任を決定。今西GM、松永新監督のコメントは以下のとおりです。
【今西GMのコメント】
監督とした経緯について、J2に昇格後のことを考え、組織・財務体制に関してもJ2に入ってから考えるのではなくJFLにいる間から計画を立てていくつもりです。財務に関してはメドがつき、組織につきましてもある程度メドがつきました。チーム力については、4位以内に入れれば上がることはできますが3位、4位で上がったとしましても、それでJ2で闘っていけるのか。松永監督は過去にJのコーチや監督としての実績もあり、アトランタオリンピックの際に技術委員会のスタッフとしてアトランタオリンピック出場をサポートしました。もちろん監督のできるS級ライセンスを持っています。彼なら、監督としてJ2に上がっても大丈夫だということで任せた。
【松永新監督のコメント】
ーーチーム作り、方針について。
私がFC岐阜に入って良いことだなと感じたことは選手の仲が良いこと。これをベースにさらにタフになっていくこと・チームとしての統一感を持っていけたらいいと考えている。結果を出すためにベストを尽くす。ピッチの中だけではなく、ピッチの外でも。
ーー選手との関係構築について。
一番のポイントはコミュニケーション。そういう点で選手とはコーチのときから、悪くない関係を築いてきましたし、スタッフ同士のコミュニケーションも悪くない。全てが変わるわけではなく、今までの良いものをさらによくし、そういうものを選手と作っていけたら良いと思います。
ーー理想とするサッカーは?
攻撃面に関しては、レベルの高い選手がいます。そのため攻撃ではテンポを作り、もっとアイデアが出せると思います。それを具体的にピッチに出せるように改善していきたい。
ーー攻撃や守備では組織という言葉がキーポイントになってきそうですが。
今までも組織プレーは確かにありました。しかし、ボールを持つ前の判断を早くする。ただ、判断を早くするのではなく考えて判断をすることを早くする。そこからチームとしてプレーをしていきます。具体的には、守備に関しましては攻撃よりも守備のほうが組織を発揮することが多いと思います。FWとDFの守備、DFとGKの間の守備。何よりもベースは個。個々のレベルアップが必要です。
ーー3位4位でJ2にあがることができますが、
新監督としてどこ(順位)を目指すのか。
優勝です。
先週折り返しのミーティングをして同じことを繰り返され、数字としても出てきている。そういったことをしていくことで具体的なものが見えてくる。数値的なものとしては得点23、失点11.得点に関しては1試合平均1点以下です。1点から2点取れるようにする。失点に関しては11.これは素晴らしい数字です。しかし失点を与えたものに関していろいろな要因があります。例えばクロスの対応はどうするとか、これらを改善していくことが必要である。イエロー・レッドに関して、イエローは31枚・レッドに関しては6枚。出場停止者は7人も出している。警告は反スポーツ・ラフ・遅延・異議などいろいろと種類があります。その中でもカードをもらわなくても良い場合がいくつかあります。我々はファールをしなくても止められる技術を身につけていきたいと思います。
ーー松永監督が好む選手は?
90分なら90分で力を出し切れる、ハードワークの出来る選手。FWは決定力のある選手。MFなら中盤を支配できる選手。DFならDFを統率できる選手。ゲームの中で誰もが認める選手であってほしい。かといってそれ以外の選手は嫌いという訳ではないが・・・それぞれのポジションでもっともっとでてくるのではないか。
ーーモットーにしていることは?
自分自身でも言い続けているが、あきらめずにやり続けること。自分だけでは何も出来ないというのではなく、できないことに囚われるのではなく、いろんなゲームプランたてることができるようにする。ゲーム中には、相手が邪魔をし、うまくできないようにするストレスが加わります。ミスがある中でやめてしまうのはよくない。やり続けることで次の場面が出てくる。
ーーBチームの監督としてBの選手を積極的に使っていきたいか。
Bに関してAだからBだからというのは関係なく、ある程度の競争原理が必要。Bの中でこれは!という選手が現れれば、臨機応変に使っていきたい。
ーーサポーターに対してのメッセージを!
昨年私は岐阜とは関係の無いところにいましたが、秋田で行われました全国社会人大会・地域リーグの決勝リーグの決勝大会で、岐阜から多くの熱烈なサポーターにかけつけ、非常に熱いものを感じました。このようなことは選手を勇気付けますし、ピッチで戦っていく中でサポーターの力は戦力になります。何らかの形で、ファンの方々の皆様の一つ一つの声が選手の大きなモチベーションになります。ひとりでも多くの方に試合を見ていただきたいです。いつか皆さんと一緒にいったいとなれる瞬間がきます。そういった日を目指してこれまで以上のサポートをお願いします。
松永新監督のプロフィール
氏 名 |
松永 英機(マツナガ ヒデキ) |
出生地 |
静岡県藤枝市 |
生年月日 |
1963年2月8日(44歳) |
経歴 |
1981年、静岡学園高校卒業、大阪商業大学へ入学。同大学在学中に、全日本学生選手権2連覇を達成。1984年、大阪商業大学卒業後、松下電器産業サッカー部(現在のガンバ大阪)でプレー。現役引退後はガンバ大阪、ヴェルディ川崎などで指導。1994年、日本サッカー協会強化委員に就任。1996年、アトランタ五輪スカウティングスタッフ就任。同五輪の対ブラジル戦勝利に貢献。1999年にはウェルディ川崎トップチームの監督に就任し、その後は清水エスパルスの強化担当(2000年?2001年)、同クラブのサテライト監督(2002年)、ヴァンフォーレ甲府監督(2003年?2004年)、ヴィッセル神戸監督(2005年)、佐川印刷SC監督(2006年?2006年8月)を歴任。2007年よりFC岐阜ヘッドコーチ就任。 |