浅中天王山。静岡FCとの頂上決戦。
戦力が充実しているといっても簡単に勝てる相手ではない。
これまでの試合とは違って勝因を解析できる試合ではなかったと思う。
まさに「気迫」の勝利であった。
入場の際の選手の表情を追跡すると、この時点で両チームには
大きな違いがあった。FC岐阜の選手は皆、真剣な表情。
それぞれの選手が、それぞれの思いを胸にフィールドへ向かっていった。
その中で、とくに目立った表情が2人並んでいた。
「5番・6番」伊藤選手と平岡選手。
この表情を見る限り、勝利以外は頭の中になさそうだ。
結果を見てもそうだが、この2人の活躍は素晴らしかった。
心・技・体、全て兼ね揃えた「プロフェッショナル」な選手。
日本代表に選出された茂庭選手が「伊藤選手の背中を見て大きくなった」
と尊敬し、日本代表経験のあるJ1レギュラークラスの小島選手が
FC岐阜移籍を決意したのは平岡選手の電話から。
高いレベルの選手から望まれる選手である。
ファンの熱い声援をパワーに変えてしまう5番・6番。
「奇跡」と言われる昨年の最終戦（7-0）でも得点を挙げている。
（平岡選手3点・伊藤選手1点）
鉄壁DF陣を支えながら、ここぞという場面で猛攻を仕掛ける。
この試合を見て「奇跡」が「奇跡」に思えなくなった。
まだまだ厳しい戦いは幾度となく訪れることだろう。
その試合はこの２人から目が離せない !!
