7月26日(土) 2008 J2リーグ戦 第28節
FC岐阜 1-1 ベガルタ仙台 (前半1-0、後半0-1)/ユアテックスタジアム/13,262人
得点者:なし
■先発メンバー
GK 1.日野
DF 5.川島、2.深津、4.小峯
MF 6.奈須、7.北村、3.菊池、33.梅田、11.高木
FW 10.片桐、20.小島宏
Sub
GK 31.水谷
MF 17.山田
MF 18.藪田
MF 13.大友
FM 24.片山
■交代 小島宏→片山(55’) 梅田→大友(68’) 菊池→藪田(81’)
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■試合レポート
多治見市で、今年最高の39度を記録したこの日、仙台ユアテックスタジアムは、
やや曇りで、気温も23度とかなり涼しいコンディションだった。岐阜にとっては、
気候が大きなアドバンテージになりそうだ。
サッカー専用のユアテックスタジアムは、ヨーロッパのスタジアムを思わせる
美しい施設だ。今日の試合でも、1万3000人を越えるサポーターが詰め掛け、
J2屈指の集客を誇っている。
前半、立ち上がりから落ち着いた試合運びをする岐阜は、サイド攻撃を中心に
仕掛けていく。また、上手くセカンドボールを奪い、サイドへボールを散らすと、
5分、中央片桐からサイドを上がってきた小島宏へパスが出ると、ライン際まで
ドリブルで持ち上がった小島宏は、切り返してゴール前へクロスを上げる。
ここに走りこんだのは、片桐だった。落ち着いて、左足で蹴りこみ先制点を
岐阜にもたらした。
仙台は、立ち上がりからスローペースで、あまり積極的に仕掛けてこない。
そのため、岐阜の運動量がセカンドボールを上手く拾い、攻撃に繋ぐことが
できた。ここまでは、ゲームプランどおりの展開ができている。
20分、仙台も先制点を許したこともあり、ゴールを奪いにくるが、日野が落ち
着いて処理していく。
仙台も攻撃のリズムができはじめ、パススピードを上げて、攻撃を仕掛けて
くると、岐阜も守備陣の連携で、対応していく。
仙台は、FW平瀬への楔のボールを積極的に入れて、攻撃を展開しようと
する。
28分、片桐がカウンター気味にドリブルで持ち上がり、ミドルシュートを放つが
仙台GKにはじかれて、ゴールにはならず。
33分、中島(仙台)の左足シュートを日野がしっかりと押さえ、得点を許さない。
仙台もボールポゼッションを高めて、前半で同点に追いつこうと、攻撃を
仕掛けてくる。
37分、仙台の裏へのロングボールは、日野が飛び出し、なんとか防いだ。
その後も、両チームのシュートの応酬が続き、岐阜も守備陣が体を張って
防いでいく。
41分、仙台のゴール前でのシュートがクロスバーを叩き、失点を免れた。
直後、梅田のクロスから小島宏が落として、片桐がシュートにいくが、
これはゴール上に外れる。
そして、仙台の猛攻を凌ぎ、前半を1-0で折りかえした。
後半から、前線からプレスをかけて、ディフェンスラインを押し上げ、
中盤をコンパクトにしようとする。
しかし、仙台もまずは同点に追いつこうと、猛攻を仕掛けてくる。
52分、仙台のクロスボールにヘディングで合わされるが、ゴール左に外れ、
失点を免れる。
55分、小島宏に替えて、片山を投入し、前線を活性化させようとする。
仙台は、前半とは打って変わって、得点を捕ろうと、セカンドボールを
拾いにくる。
63分、仙台は、中央にいた田村(仙台)から、FW平瀬(仙台)につなぐと、
平瀬が小峯と競り合いながら、ゴールを奪い、同点とされてしまう。
仙台が同点に追いつくと、スタジアムの雰囲気も一気変わり、大声援を
送りはじめる。それに押されて、仙台の猛攻が続く。
岐阜は、ディフェンスラインが下がってしまい、セカンドボールを拾えなく
なると、なんとかGK日野を中心に、守備陣が体を張っていく。
68分、梅田に替えて、大友を前線に入れる。大友は、古巣との対戦だけに
気合が入っている。
仙台のCKをクリアすると、右から大友、片桐、川島とパスを繋ぎ、クロスを
上げていく。岐阜は、片山、大友で攻撃の流れを取り戻し、仙台との
シュートの打ち合いとなっていく。
81分、このボランチとして出場していた菊池に替えて、薮田を投入すると
これに答えてた薮田は、中盤でセカンドボールを拾いながら、丁寧に
裁いていく。すると、岐阜の攻撃にもリズムが戻り、右からの大友の
シュートは、惜しくもGKにはじかれる。
85分、続けて、北村からのスルーパスに反応した大友が、裏に抜けながら、
左足てシュートを放っていくが、ゴールの枠にはいかず。
しかし、大友に流れがきているようだ。
両チームが追加点を上げようと、速攻からのシュートで、お互い打ち合い
の展開となる。ロスタイムまで、どちらのチームに追加点が入ってもおかし
くない状況が続いたが、最後はCKをクリアしたところで終了の笛となる。
岐阜にとっては、上位仙台との試合で、先制点から上手く試合を運び
同点に追いつかれたもののアウェイでの健闘が見られた。
GK日野や守備陣の粘り強い対応も、貴重な勝点1に繋がっている。
松永監督が今シーズンで一番しんどい試合だったが選手が良く
頑張ってくれた。という言葉どおり、これからの自信に繋がる試合と
なった。
最後まで、ご声援ありがとうございました。